図1.サムネ
こんにちは。Juniquieです。
今回はTHE IDOLM@STER THE@TER CHALLENGE 03 「クルリウタ/誰ソ彼ノ淵」を聴了しましたので、それについて思うことなどを雑に書いていきたいなと思います。本編内容の開示を含みますのでその辺も含めてよろしくお願いします。
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1.あらすじ
①主人公(演:野々原茜)たちの乗った船が難破する。
②主人公、友達(演:島原エレナ)、先生(演:桜守歌織)、教育実習生(演:秋月律子)の4人のみが孤島に流れ着く。
③孤島の主(演:二階堂千鶴)色々やばい人で、なんやかんやあってだいたいがメイド(演:北沢志保)に殺されて死ぬ
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2.感想
「怖い」「救いがない」「途中でリタイア」「もう二度と聴きたくない」「聴いた後しばらく飯が食えなくなる」などと興味を唆る前評判に見事に誘われてこのCDを購入したわけだが、正直言って感想は「また悪いオタク特有の誇張表現マーケティングに乗せられちまったな……」というところに尽きる。
アイドルモノのコンテンツでこれをやる度胸だろうという点はとてもよくわかるけれど、それにしたってそこまで大声でグロ要素を喧伝するような内容じゃなかっただろ………。
確かにグロテスクな描写はあったし、ホラーとしての側面は強かったけど、それだって「サスペンスホラー」というジャンルから逸脱していないものなんだし……。むしろオーソドックスなサスペンスホラーとして賞賛されるべきで、今Twitterで為されてるような誇張込み込みのグロホラー特推しはどうしても納得がいかない……。
ここら辺はもうちょっと文句があるんですが、これ以上やるとシンゴジラを見た際の藤島○ゅんみたいなこと言ってるイキリオタクになっちゃうから切り上げ。
シナリオ自体は間違いなく面白いと断言できる程度にはとてもよかった。大筋はまぁ言ってしまえばありきたりである程度予想がつく進行だったけど、オチが自分の予想を綺麗に裏切る形だったのが好印象。「クルリウタ」とも上手く整合性が取れていて強く膝を打った。
反対に、全体的に尺が全然足りていないところが少し残念だった。後半が駆け足すぎる。
尺がなさすぎて「尺があったら回収していたであろう伏線」すらもほとんどなく、開示される情報も異常に少ない。ミリシタ感謝祭2018のパンフレットのような設定資料集の公開を待つほかにないのがもどかしい。
あとDDお前なぁ!流石にDDでもこの空気は誤魔化せないっすよ!歌詞の意味変わってくるじゃん、「これからも一緒に 終わらない物語(ゆめ)の続きを行こう」とか特にさぁ!
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3.考察、もどき
さて、話は変わるが、僕は妄想とこじつけを「考察」という建前のキャプションで括って人様の顔面に叩きつけるのが大好きなタイプの気持ち悪いオタクなので、開示された数少ない情報について簡単に考察を述べていきたいな、と思う。
3-1.共通認識について
・イオリはチヅルの真の娘ではない
・イオリもシホも元は島の人間ではなく、不本意ながらチヅルに従っている
・イオリは与えられたロールである「娘」から逸脱してしまったために不要とみなされ、殺された
・イオリは「前回の漂着者」で、アカネ同様の恐怖体験を経て友人を喪い、墓を作った
・墓に供えられたオレンジのガーベラから、イオリが喪った友達のモチーフは高槻やよいであることが推察できる
・演者のみが違う同じ物語のループを繰り返すことがクルリウタの「延々 繰るり 怨 狂り」とリンクしている
聴了後、雑に漁った考察ブログたちに頻出していた要素がこの辺りである。これを「共通認識≒正解」と捉えた上で先に展開を進める。
3-2.家畜について
島の反対側には集落があり、そこでは家畜が飼育されている、と語られていたが、それは本当に家畜だったのだろうか?
その「家畜」、人間の暗喩だったりしますか?
今回の事件で漂着した人間は4人。そのうちアカネは「娘」のロールとして生存させられたため、死亡した人間は3人(+イオリ)。
たった4人分の人肉なんて、2〜3人で食せば簡単に無くなりません??1ヶ月保つかすら怪しくない?保存方法とかは考えなかったとしても。
食人を習慣としているのであれば人肉を安定して供給する必要があるのでは?
そのあとまた誰かが漂着するまでン十年も待つんですか?山田耕筰の待ちぼうけじゃあるまいし……。
アカネが見た「夢」では、リツコが「私は何も見ていない、だから許して」と命乞いをしてるけど、直前に誰も死んでない状態で何を「見た」ん?やっぱシホは漂着者とは関係なく日常的に人間捌いてるよね…?
シホが作成したビーフシチューやカオリの発言から集落が牛が飼育されていることは明示されているけど、それにしたって変なんですよね……。今回は序盤に言及されただけで以降全く触れられてない「家畜の世話をしている人間」とか……。
チヅルはイオリが喪ったモノを「ペット」という形容をしていたけど、その面からも人を人として見られてないこと(≒家畜)の暗喩なんじゃないかなあ……と思っている。
人間は生育ペースが遅すぎるために大規模に回さないと非効率的な点を考えると難しいかもしれんが…。
3-3.可食部位について
ここは各考察ブログで意見が割れていた。
リツコの遺体は腹部に穴を開けられて木に吊られていたらしいが、腹に穴を開ける(=内臓を抜く)のは防腐効果がある「血抜き処理」だったのか、それとも内臓を食すためだったのか………、という点。
これは内臓を食している方だと考えている。
血抜き処理として内臓を抜いたのであれば本来のちに食す部位を森に放置するのはおかしいし、野犬が存在していることからも血抜きのセンは消えると考えて良い。
にしてもなんか、内臓の中でも特に子宮食ってそうな気がするんだよな……。生命の輪廻の象徴だし、チヅルはimmortal(復活)の意匠である蝶をあしらった服着てるし、延々繰るうし………。
どの内臓よりも「子宮食ってます」って言われた方が腑に落ちそうな気がする。でも食ってて欲しくない。
3-3.40年前の事故について
お前マジで何????????
絶対意味のある要素なのに誰一人納得行く考察が出せてない。俺も出せてない。いや何お前…
・チヅルが40年前の漂着者説
もっとも濃厚な説。この一件でチヅルがカニバリズム信仰に目覚めた何かがあった、と考えるのが落とし所として一番丸い。
でもそしたら若く見積もってもチヅルは50歳overなんだよな……人血を浴びることで若返ろうとしたエリザベートバートリのオマージュかな………?
・イオリが40年前の漂着者説
こっちは明確に時空の歪みとかそういう次元の話になってしまう説。ただ、この孤島だけ異様に時の流れるスピードが遅いとかそういう設定があったならば、前述の人間牧場などは存在しなく、人間がジャンジャン漂着するようになるので、こっちはこっちで別の問題が解決する。
・シホが40年前の漂着者説
これもイオリ同様時空の歪みの話が出てくる。が、あの場面でシホの事故に言及する必要が全くないので一番薄いセン。
色々なパターンがあって非常に悩ましい。
謎を紐解くのであればこの要素が重要な鍵になってきそうなんだけどな……この辺は公式からの提示待つしかないね………絶対されないと思うけど………。
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全体的に情報が少なすぎて解釈しようにもすごく困る。だれかバシッとキメる解釈を叩きつけてください。僕には無理です。
全然関係ないけど、クルリウタのAメロ前が「ミリオンモンキーズ」の新たな危機編のステージBGMっぽくてニヤけた
おわりだよ〜(○・▽・○)